MSHブログ

皆様こんにちは。MSHハシモトです 。


三菱・ランサーエボリューション。
このハイパワーマシンに魅了され走り込んだ人は数知れず。
そして私にとっても、20年以上共に過ごしてきた相棒です。

まぁどうしてこういうブログを書こうと思ったかと言うと、ズバリ結構聞かれるからです。笑

今はもう新車は買えませんので、中古車を探すしかありません。
そして、購入にあたってのポイントは3つその中でも特に注意点に重きを置いてまとめてみました。

1.エボ1〜10のどれがほしいのか?

大きく分けて4つで、1〜3。4〜6。7〜9。そして10。

まずはどの 車に乗りたいのか?そこが大事です。それぞれに根強いファンがいて、シリーズ毎にいいところも悪いところももちろんあります。

2.予算。エボの場合、「古いから安い」ではない。

エボ3や6のトミマキ、9のMRなどプレミア価格がついてるのもあるので、びっくりするほど高い場合があります。
こだわりが無ければこれらのプレミア車は外した方が安く買えます。

そして価格に関係してくるのは走行距離です。
「距離が少ない=値段が高い」のは当たり前です。
エボのエンジンは強く作ってありますが、高性能がゆえにメンテナンスや走り方次第では壊れます。

3.注意点。1番大事なのはオイル類のメンテナンス。

パワーが出るエンジンターボ車はかなりの熱量がありますので、オイルの劣化も早いです。

純正装着してあるオイルクーラーをエボ1から見てきましたが、シリーズごとに段々と大きくなっていて、エボ6からは油圧ホースの内径も大きくなっています。
パワーが上がれば油温度も上がりますので、より冷却が必要な大きさになっていったのでしょう。

オイルの粘度は近年流行のエコ重視の柔らかいオイル ではなく10W40以上の少し硬めの粘度がいいです。

冷却水クーラントも走行距離にもよりますが、最低2年に1回は定期交換しておいた方がよく、サーキット走行などする場合は、良く冷えるクーラントがいろんなメーカーから出てますので交換しといたほうがベストです。
1回オーバーヒートすると間違いなくダメージが残り、最悪エンジン交換となります。

タイベルも定期交換が必要ですが、このときにサイレントシャフトのベルトも大事ですので専門店に相談しましょう。

また、チューニングしてあるエンジンは得に注意が必要です。
オーナーが代わったとたんに壊れたというのはよく聞く話ですが、これは当然かもしれません。
普通以上に気を使わなければいけないエンジンなのに、普通のメンテナンスでは壊れるのは当たり前ですので、初めての方はノーマルで乗るのをおすすめします。

車種別では、エボ4までのエンジンは10万キロ超えた位からクランクシャフトのガタが出て、そのうちエンジンが止まったりする症状が出ます。

特に強化クラッチを入れた車は間違いなくガタがありますので、ひどいエンジンはブロックごと交換しなくてはなりません。

エボ5以降は、しっかりメンテナンスしていれば30万キロ走行した車もありますがウォーターポンプやベルト、燃料ポンプとフィルターは交換しといたほうがいいでしょう。

たまに点火コイルが悪くなりますが、プラグやコードも定期交換部品です。

シリーズでエボ10だけ別のエンジンですので、これは又の機会にしときましょう。

エンジンの他にエボの場合注意が必要な場所は、トランスファーのオイル交換です。
容量が少ないうえ、入れにくい場所にありますので、慣れたショップで交換しないと、オイル不足で焼きつきトラブルなどがあります。

GSRの場合、リヤのAYCデフのオイル交換で2種類のオイルを使いますので注意しないといけません。
これもとても入れにくい場所にあり、慣れてないとわからないのでよく相談があります。

足回りでは、ブッシュのヘタリがありますが特に多いのがリヤデフのブッシュです。
シフトチエンジのときにリヤからドンッと大きい音がするときはデフのブッシュを交換すると直ります。
部品代は安いですが、ここも慣れたショップでないと交換は難しいでしょう。

もちろん、競技用として使われてきたのかそうでないのかも大きく関係してきます。

走行距離は10万キロ超えているのは当たり前の年式ですので、購入するときにどこまでしたいのか・どこまでできるのか話をして、金額が上がってもちゃんとしてもらう方が、最終的に安く長く乗れます。

こうやって書き出してみても、やはりメンテナンスが1番大事と言ったところでしょうか。
エボの中古車を探している人に少しでも参考になれば幸いです。


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